犬2頭と一緒に暮らす

我が家のミニチュアシュナウザーとゴールデンレトリバーの他愛もない雑記ブログ

貧乏生活物語 ~因果応報~

私が通っていた小学校は生徒数が少なく、1年生から4年生までは4クラスあったが、5年生になって1クラス40人ぐらいで2クラスにまで減っていた。

小学5年生頃やんちゃな男の子A君がいて、なにかにつけて男子生徒に命令してくる。

そのA君の命令に従わなければ虐めの対象にされてしまうので皆渋々従っていた。

ある時、クラスの女生徒が掃除をさぼっているA君に注意したら、A君が怒り出し、その女生徒に対して「こいつの事を無視しろよ」と命令してきた。

殆どの男子が渋々だが命令に従った。

当然その中に私も居る。

事ある毎にこの女生徒に対して、からかうA君。

私達にも煽る様に命令する。

とうとう我慢できずに泣き出す女生徒。

周りにいた女子達は私達男子生徒に向って怒りをぶつけてくる。

この様な出来事は日常的に行われていた。

ある日、A君が命令してきた事に対して私が反論してしまった。

そうなると当然の如く私に対して無視しろと男子生徒に命令が下る。

その日からクラスメイトである男子生徒から無視をされる事になった。

因果応報という事だ。

悪い事をすれば必ず自分に返ってくるという訳だ。

クラスの男子生徒から無視をされるというのは辛い。

学校に行っても話し相手も居ない。

休み時間サッカーに参加できない。

楽しいはずの給食も、おかずの量を故意に減らされる。

物を隠される。

下校時に皆と一緒に話しながら帰れない。

そんな時、一人で歩いて帰っていたら隣のクラスのB君が話しかけてきた。

「ペンギン侍ってAから無視されてるんだって?」と笑いながら話してきた。

私に話し掛けてきたB君は学年の番長みたいな存在。

体格も大きいし喧嘩も強いとの評判だ。

いつも周りには数人の友達と一緒につるんでいる。

そのB君が「Aの事殴ってやろうか?」と言ってきた!

そんな事したら大変な事になるからいいよと断ると、「じゃ俺たちと一緒に帰ろうぜ」と救いの手を差し伸べてくれた。

その日からB君たちと遊ぶようになった。

私がB君たちと遊んでいる事をA君が知ると、私に対する無視は無くなった。

B君の影響力だろうか?と考えた。

しかしこのB君との出会いが、悪への道に進んでいく事になるとは、この時は知る由も無かった。

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