犬2頭と一緒に暮らす

我が家のミニチュアシュナウザーとゴールデンレトリバーの他愛もない雑記ブログ

貧乏生活物語 1話

私の経験した貧乏生活を書く事によって、この様な事もあるのかと思って頂けたら幸いです。今では笑って伝える事が出来ますが、当時はその様な余裕なども無く、生きる事に必死でした。今は幸せですよ!こんな暗い記事を長々と書く事はしません。4日に渡って連載します。

人生の歯車が狂い始めた時期

私の家は当時複雑な家庭環境にあり、母親の妹の娘二人を大人の事情で我が家に引き取り一緒に暮らしていた時期がありました。そのうえ母は未婚。私を身ごもっている時には、父は別の家庭を築いていたらしいので、結婚できず未婚で私を生んだ。母は父が別の家庭を持っている事を知らなかったらしい。妊娠してから結婚しているとカミングアウトされたと嘆いていた。

父とは従妹の姉たちと一緒に暮らしていた時期まで、不定期ですが家に来て会えていました。仕事帰りに家に寄り、私達が寝た後、自分の家に帰っていくという感じ。

従妹の姉達と暮らしていた期間は、私の年齢が2~3歳ぐらいから小学校2年生ぐらいの5年間ぐらい一緒に暮らしていました。私達が住んでいたアパートは、風呂無しの2Kのアパート。そこに母、私、従妹の姉二人の四人で生活していました。

我が家の収入は、叔父が経営するレストランに母が働いて収入を得ていました。私が小学校2年生ぐらいまでは、裕福ではないけど不自由のない生活を送れていました。従妹の姉達とは2歳上と4歳上の年齢差があった為、弟の様に優しくしてもらい喧嘩などしない仲の良い兄弟の様に暮らしていました。一緒に暮らしていた時は、楽しい記憶しかない。従妹の姉との遊びは、おままごとやあやとり、お手玉など比較的女の子がする様なお遊び。それでも楽しかったな。

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私が2年生の頃、従妹の母親が娘たちを引き取りにきました。一緒に暮らせる事が出来る様になったので、自分の娘たちを迎えにきた。幸い近所にアパートを借りたので、従妹の姉達とは直ぐに会いに行ける距離だったので、寂しいと言う気持ちは無かった。

この時期ぐらいから運命の歯車が狂い始めた

叔父の経営するレストランはレトロチックな外観のお店で、店内はとても雰囲気のある落ち着くレストランで繁盛していたんですが、建物の老朽化に伴い新たに建て替えが必要になってしまった。叔父は今までの様な落ち着いた雰囲気のあるお店にはしないで、斬新な明るい雰囲気のお店に変えてしまいまいた。オープン当初は沢山のお客が来店していましたが、次第に客足が減り売り上げも大幅に減っていった。お店を維持していく為に、色々策を講じたが最終的に人件費を削る決断を叔父がした。オープンして数か月後、母の仕事が無くなった。直ぐに次の働き場所を見つけられていたら問題なかったのかもしれないが、母は仕事探しをしなかった。いやしていたのかもしれないが、仕事をしていなかった事は事実。お金無く精神的な余裕が無くなると怒りっぽくなる日々が続く。

公共料金

電気、ガス、電話、この3つは料金未払いでよく停められた。たしか当時、全て3ヶ月未払いが続くと止められた。この3つで止められて辛いのが電気>ガス>電話の順だ。家にはエアコンが付いていなかったので、夏場は扇風機でしのいだ。電気が停められれば団扇でパタパタするのみ。冬場はコタツがあり、電気が停められたら、ひたすら我慢。布団にくるまるのみ。ガスが停められると料理が出来ない。カセットコンロがあったので、ボンベがあるうちは使えた。ボンベがなくなったら火を使う食べ物は食べれなくなる。当時、セブンイレブンにパンのミミだけを袋いっぱいにして30円ぐらいで売っていた。よくそれを買って食べていた。当然トーストできないので、そのままミミを食べる。母の許しが出ると、砂糖を付けて食べた時もあった。それは美味しかった。なんか贅沢をしている気分になる。

この様に貧乏生活に突き進んでいる中、どうしても納得出来ない事があった。それは母が吸うタバコである。家にはお金が無いと言われているにも関わらず、母はタバコを切らした事が無い。どこに買うお金があるのか不思議だった。狭い部屋の中でタバコを吸うので部屋中タバコの臭いと煙で本当に嫌になった。お金が無いのだからタバコをやめればと言うと怒られる。いつもそれで喧嘩になる。喧嘩の原因はそれだけではない。仕事をしないから収入が無い。収入が無いから公共料金が払えないし、食べ物も買えない。その事を言うと母は逆切れする。この話になると決まって「私ばかり攻めないで父親にも責めたらどうなの?こうなった原因は父親にもあるのよ!」と言い返して来る。これを何年も何度も繰り返す。小学校3年生になった時、転機が訪れる。学校から帰宅したら母が笑顔で「仕事見つかったから明日から仕事にいく」と喜んでいた。当然私も喜んだ。これで普通の生活が送れると思ったからだ。

しかし、この事で更なる試練が私に降りかかってくる事になるとは、この時点では知る由もなかった。

二話へつづく